ライトに淹れた際に、フレッシュな果実香を呈するべにふうき紅茶。本品の一つの特徴は、”茶葉の量”で香味に大きな変化が生じる点にあり、ライトに抽出すればファーストフラッシュらしいとても清涼感のある紅茶として楽しむことができ、茶葉のグラムを多くすればしっかりとしたボディ感のある紅茶となるのが面白い点です。
ライトに淹れた際は、ただ”ボディ感が軽い”というだけでなく、口あたりに甘味を感じさせ、南国の果実のような甘くフレッシュな香りが表に出てきます。一方で、茶葉4gで淹れると、水色も紅色が美しくなり、紅茶らしいしっかりとした味わいを楽しむことができますが、その分フレッシュな果実香は落ち着いてしまいます。隠れた果実香をライトに抽出して引き出す楽しさがあります。「べにふうき」の持つ品種特性をこうした二面性で表現できる点に、作り手の技術力の高さを実感することができ、飲む人に様々な楽しみ方を提供してくれる逸品紅茶といえるでしょう。
蒸らし時間は3グラム4分蒸らし。軽めに淹れた方が香りを楽しむことができます。4グラム以上で濃い目に抽出するとべにふうきらしい味わいが前に出てくるため、香りを楽しみたい場合はライトに、紅茶の渋みを楽しみたい場合は茶葉の量を少し増やすなど、目的によって淹れ方を変えながらお楽しみください。