特徴的な烏龍茶や台湾茶とも近しい香りがある紅茶です。飲み終えた後に残る余韻はクチナシのような甘い香りですが、ファーストノートには特有の花の香りとメントールのような爽快さがあります。「あかね」は牧之原山本園で栽培される在来品種の呼称ですが、その香りは宮﨑茶房の香駿やみなみさやかとも近しい花香であり、素晴らしい品質を誇示しています。
本品の特徴はその素晴らしい香りだけでなく、味わいに透明感ある甘みが感じられる点も、特筆に値します。喉を通る際も一切の引っ掛かりがなく、抵抗感なくするりと喉を通っていくようです。見た目の水色からイメージするより渋みはとてもマイルドで主張が強過ぎず、そのため全体の印象がより香りだけにフォーカスしやすい特徴なっています。特に、飲み終わった後に抜ける残り香の甘やかな花香が素晴らしく、特徴的な花香を呈する和紅茶として、香駿やみなみさやか、さやまかおりと肩を並べる素晴らしい品質の紅茶と言えるでしょう。
5グラムの茶葉に、しっかりと5分間蒸らし時間を確保してお楽しみください。しっかり抽出しても渋みはマイルドなため、多めの茶葉で十分に香りを引き出して楽しみたい逸品です。