歴史の上で紅茶が飲まれるシーンには、いつも人がいて、いつも団らんがあり、
いつも楽しい会話のそばで、紅茶は在り続けてきました。
一人で飲むときであっても、紅茶を淹れる時間、ゆっくりと紅茶を楽しむ時間の中で、
私たちは自由に想像を巡らせ、誰かに紅茶を作ってあげたいと思ってみたり、
この紅茶を摘んでくれたのはどんな人たちだろうと考えてみたり、
静かに思いを馳せる中に、多くの温かいつながりがあります。
かつてのイギリスでは、紅茶は王侯貴族や富裕層の流行から始まり、
いつしか、一般庶民が広く楽しむものとなっていきました。
時間の経過とともに広がりを見せる中でも、紅茶の役割は、身分や出自を問わず、
どんな人にとっても変わらず「私たちの生活にそっと寄りそう」ことだけでした。
そのために、紅茶は多くの人に受け入れられ、人から人へ広がり、
今日でもその役割が変わることはありません。
紅茶が主役なのではなく、私たちが会話を楽しむ時間、食を楽しむ時間、
あるいは一人でゆっくりと心の緊張をほぐす時間が、主役なのだと思います。
その間、紅茶は名わき役として、そっと私たちのそばに寄りそって、
本来の主役の時間を、より豊かなものに変えてくれます。
ですから、私たちの紅茶の楽しみ方は、もっと自然で、自由なものであって良いのだと思います。
紅茶があるところには、なぜかいつも人が集まっていて、楽しい会話があり、
そこに人と人との温かいつながりが生まれます。
“人がつながる紅茶”を扱う、レインブラントティーの意義は、
『紅茶による温かいつながりを広めること』であり、
『世に知られていない、素晴らしい紅茶を広めること』であり、
『自由に好きな紅茶を選べる環境を作ること』です。
All the garden teas,
All the unknown teas,
All the lifetime teas,
All the tea connection.
緑茶のイメージが強い日本ですが、実は昔から紅茶生産が行われており、
紐解けばその歴史は明治初期にまでさかのぼります。
昭和に入りその勢いはさらに加速し、紅茶生産は波に乗り、
一時は海外への輸出も盛んに行われるまでになりました。
その後、紅茶輸入自由化などの時代の波に押され、国内生産は極端に落ち込みましたが、
地道な生産者たちの努力は今日まで脈々と受け継がれ、
2000年に入った頃から、徐々に国内生産にも上昇基調が見られるようになりました。
現在、国産の紅茶は「和紅茶」と呼ばれるようになり、
産地ごとに様々な特色を備え、新たなステージを迎えつつある、といえます。
日本では、北から南まで紅茶の栽培にとって様々な気候環境が整っており、茶の樹の品種は100種を超えます。
その結果生まれる紅茶のバラエティは、世界的にみても指折りの豊かさです。
日本の国産紅茶は、そのバラエティの豊かさと独自性の高さから「和紅茶」としてブランディングされ、
海外でも「Wa-kocha」として注目を集め、徐々に認知が広まっています。
こうした、世界的に見ても非常に品質が高いはずの和紅茶が、日本ではまだ十分に認知されておらず、
海外の紅茶ばかりに注目が集まる状況は、今も変わることがありません。
そこで、もっと世間に和紅茶の素晴らしさを広めたいという思いから、
レインブラントティーを設立しようと考えました。
レインブラントティーの目的は、日本の生産者さん達が丹精を込めて作った和紅茶を、
一人でも多くの方に知って頂き、それを楽しんで頂くことにあります。
レインブラントティーでは、日本全国の茶園を直接訪問し、茶園主の方からお話をお聞きし、
品質の高い和紅茶をセレクトして、皆様にご紹介しております。
ぜひ、日本の匠の業が結集された、世界に誇れる「和紅茶」とその世界をお楽しみください。
「レインブラントティー」という名称は、
紅茶の生育に必要な雨(rain)
雲間から差し込む光(レンブラント光線=Rembrandt-rays)
雨と光が織りなす虹(rainbow)
という三つの単語を組み合わせて作りました。
美味しい紅茶を作るために欠かすことのできない多量の「雨」と「光」、
そして会社の前途に前向きなイメージを与えてくれる「虹」が、
「レインブラントティー」という社名の由来となっています。