「福来(ふくれ)みかん」とは、筑波山麓などで栽培される指先に乗るくらいの極小粒のみかんです。日本に古くから自生している柑橘の在来種で、在来の茶葉とブレンドしている点に細やかな感性が感じられます。
本品は福来みかんの果皮を茶葉に配合した「センティッドティー」となっており、自然な柑橘の香りと在来特有の甘味が感じられる紅茶です。ブレンドに使用されている原料茶葉の「在来品種」は、本来明瞭な味や香りを呈するものではなく、茶本来の自然な味や香りを楽しむタイプのものです。そのため、茶葉自体に大きな主張がなく福来みかんの香りをより自然に感じさせてくれる点が、本品の人気の所以と言えるでしょう。紅茶は本来、組み合わせる食材=主役を引き立てる”名脇役”という側面をもっています。そうした意味でも、特徴の尖った品種茶ではなく、特徴の優しい在来品種の方がその役割をしっかりと発揮しているところが、本品の面白さでもあると思います。
茶葉は4グラム、湯量350mlで4分間ほど蒸らして、本品の香り立つ柑橘香と在来の柔らかな味わいをご堪能ください。