【栽培期間中、農薬・化学肥料不使用】
香りに秀でた紅茶であり、淹れ立ての立ち昇る揮発性の香りから、すっきりとしていながらも甘い果実のような香りを感じることができます。渋みがなく味わいの主張は優しいため、より香りにフォーカスして楽しみやすい品質となっています。
「くらさわ」は紅茶にした際に特異な香りを呈するものが多く、栽培例も多くないため全容が未だ解明されていない面白い品種です。その中でも本品は果実香を呈しますが、これもくらさわ紅茶の中ではあまり例を見ない香りの特徴と言えるでしょう。同園の「かなやみどり1st」や宮﨑茶房「香駿1st」にも近しい南国果実系のフルーティさがあり、長く蒸らすほどに感じ方がより明瞭になっていきます。10分を過ぎた頃からはより芳醇な果実香へと変化を遂げ、十分に冷めてからも余韻で香りが感じられますので、最初から最後まで長く香りを楽しめます。長時間蒸らしても味わいのコクや飲み応えが増すのみで強い渋みには変化しませんので、どんな淹れ方でも大抵美味しく作ることができるのも良い点です。茶の甘みや香りを手軽に楽しめる紅茶ですが、その品質は間違いなく本物と言えるでしょう。
4グラムの茶葉に、湯量は350ml、100℃の熱湯で5分以上しっかり蒸らせば容易に本品の香味を引き出すことができます。茶葉はポットに入れたままで、長めに蒸らしてお楽しみください。